自宅の庭での撮影は大変楽なので、最近デュアルナローバンドフィルターであるL-Extremeフィルターを使った撮影ばかりやっています。LED街灯などの光害の影響を受ける庭ではブロードバンド撮影がきついためです。
明日は朝から出社のため今日はやらないつもりだったのですが、夕方出ていた雲がきれいに無くなっているのを見てしまうと、我慢できず撮影を始めてしまいました。今撮影しているのはカシオペア座の超新星残骸sh2-188です。ひょっとしたらまだ撮影できるかもしれないと思っていた天体です。撮って出しを見る限り、淡いですが何とか写ってますので期待はできます。20:15の子午線反転も終了し、今日は早めに切り上げて撤収作業もやるつもりです。多分軒下に隠れ始めて終了になると思いますが。
そして今回紹介する自己満足写真は、以前F8鏡筒で撮影した、ペガスス座の青い惑星状星雲 pk104-29.1(別名 Jones1)です。
F8鏡筒で108分露光では結構残念な結果でした。今回は、レデューサーを入れてF6.4とし、長時間露光に挑戦しました。
下記が仕上げた写真です。
<諸元>
- 機材:
ASI294MCPro ,
GS-200RC(D=203mm,f=1624mm),KASAI ED屈折用0.8xレデューサーⅡ ,
, IR-Cutフィルター ,L-extremeフィルター,
AM5赤道儀 ,QHY5L-IIM+3cm 130mmガイド鏡 - 支援ソフトウェア:
ステラリウムによる自動導入 , SharpCapによるアライメント,
APTによるピント調整支援、GOTO++、ディザリング撮影 ,
PHD2による2軸オードガイド , ASI Mount Serverによる赤道儀連携 - 撮影地:
神奈川県茅ヶ崎市自宅庭 - 撮影日時:
2024/12/01(日)19:34 ~ 2024/12/01(日)21:56
2024/12/02(月)19:30 ~ 2024/12/02(月)21:57
2024/12/03(火)19:49 ~ 2024/12/03(火)21:53
2024/12/04(水)18:38 ~ 2024/12/04(水)20:08 - 撮影条件:
Gain200 , Offset5 , センサー温度 -5℃
120sec x 212コマ(424分) - 編集(PixInsight):
FBPP/GXP/BXT/SXT/GHS/NBN/NXT等
フルサイズ換算焦点距離 2,550mmにトリミング
周囲を少しだけトリミングで落としています。22時前に軒下に隠れるまでの撮影でした。4日目は雲が出て来たため早い終了となりました。7時間の露光時間は過去最長です。
前回よりはだいぶ構造が表現できましたが、やはり淡いです。7時間露光でもまだS/Nが足りてないと思います。2分の撮って出しではほんのわずかしか写っていない状態でした。無理して荒くなってしまいましたので、これ以上拡大できませんでした。
星の色は、SPCCで色合わせした画像から星画像を取り出して、少し彩度増加しました。
下記あらためてアノテーション
6' ほどの直径を持った惑星状星雲です。