購入してから1回しか使っていなかったASKARのFMA135を使った星野写真の紹介です。最初の撮影は冬にオリオン座のバーナードループをフルサイズ一眼カメラで撮影しました。
今回は、マイクロフォーサーズのカラーCMOSカメラでの撮影です。このサイズだと周辺星像は全く問題無く、若干の収差も画像処理で完全に取り除けて良い感じです。3枚全てほぼノートリミング(テザリング撮影による若干のズレによる周辺除去のみ)です。
さそり座カラフルタウン
露光時間が足りずあまりカラフルになりませんでした。。噂通り難しい対象です。
<諸元>
- 撮影地:神奈川県茅ヶ崎市自宅庭先
- 撮影日時:2024/06/14(金)21:04 ~ 22:37
- 撮影条件:240sec x 22コマ(露光時間88分)
- その他:共通条件を巻末に記載
さそりの心臓アンタレスに照らされたオレンジ色の反射星雲や、青く広がるIC4605をもっと表現したかったのですが、露光時間が全く足りていないようです。
いて座干潟星雲(M8)周辺
<諸元>
- 撮影地:神奈川県茅ヶ崎市自宅庭先
- 撮影日時:2024/06/14(金)22:58 ~ 23:44
- 撮影条件:240sec x 11コマ(露光時間44分)
- その他:共通条件を巻末に記載
M8周囲のHII領域や、北に伸びる天の川もまあまあ表現できたと思っています。
白鳥座北アメリカ星雲周辺
<諸元>
- 撮影地:神奈川県茅ヶ崎市自宅庭
- 撮影日時:2024/06/19(水)23:24 ~ 2024/6/20(木)01:32
- 撮影条件:240sec x 24コマ(露光時間96分)
- その他:共通条件を巻末に記載
デネブの回りににじみが出てしまいました。おそらく薄雲の影響では無いかと思っています。30コマ撮影したのですが、薄雲の影響でWBPPで6枚リジェクトされましたので。
北アメリカ大陸とペリカンから南のIC5068にかけてのHII領域がもっと濃くとらえられる事を期待していたのですが、甘かったようです。このエリアがもっと表現できれば迫力が増すでしょう。
共通条件
- 機材:
ASI294MCPro , FMA135(D=30mm,f=135mm),
IRCutフィルター,CBPフィルター ,
AM5赤道儀 ,QHY5L-IIM+3cm 130mmガイド鏡 - 支援ソフトウェア:
ステラリウムによる自動導入 ,
APTによるピント調整支援、PlateSolving、ディザリング撮影 ,
PHD2による2軸オードガイド , ASI Mount Serverによる赤道儀連携 - 撮影条件:
Gain200 , センサー温度 -5℃ - 編集(PixInsight):
WBPP/GraXpert/SPCC/DeepSNR/BXT/CS/GHS等