前回は、BXTを使用してM27写真を再編集した記事を書きましたが、今回は、2023/7/16~7/17に撮影した網状星雲のフレームに、2023/8/3~8/4に追加撮影したフレームも加えて再スタック・再編集した写真の紹介記事です。BXTを使用しました。
現在私が所持している撮影用フィルターは下記3つ
- ZWO IR Cutフィルター(2インチ)
- Sightron Japan Quad Band Pass フィルター(48mm)
- Sightron Japan Commet Band Pass フィルター(48mm)
最近のだいたいの使い分け方としては、HII領域の撮影は1+2、銀河の撮影は1+3、輝線星雲を画角に入れるときは1+3です。今回は輝線星雲ですから1+3で撮影しました。仕上げた写真が下記です。
<諸元>
- 機材:
ASI294MCPro ,
BLANCA-70EDT+KASAI ED屈折用0.8xレデューサーII ,
CBPフィルター , IR Cutフィルター,
AM5赤道儀 , QHY5L-IIM+3cm 130mmガイド鏡 - 支援ソフトウェア:
ステラリウムによる自動導入 , SharpCapによる撮影 ,
PHD2による2軸オードガイド ,
ASI Mount Serverによる赤道儀連携 - 撮影地:神奈川県茅ヶ崎市自宅庭先
- 撮影日:
①2023/7/16(日)~2023/7/17(月),②2023/8/3(木)~2023/8/4(金) - 撮影条件:
共通 Gain200 , センサー温度 -5℃
①120sec x 30コマ
②120sec x 35コマ
(総露光時間130分) - 編集:
PixInsightで加算平均合成後トリミング
(フルサイズ換算焦点距離673mm相当)等
今回も子午線越えと電線通過待ちが有り、時間がかかってしまいました。でも電線通過待ちの間は、涼しい部屋の中でPCを使って、やはり電線の中に居座っているアンドロメダ銀河を電子観望したり、月の至近にある惑星状星雲NGC7293を導入して、画面真っ白でほとんど撮影できないことを確認したり、月の短時間動画を撮ったり(この時の動画を基に仕上げた月写真は別途紹介)と、意外と楽しめました。
写真は総露光時間を増やした効果は出ているのですが、右の方の「ピッカリングの三角」と呼ばれる部分から下に続く、青緑色を含む網の絡まりが、正直もう少し表現できるのでは無いかと期待していましたが、全くだめでした。
この天体については、私と似たスペックの光学系でデュアルのナローバンドフィルターを使って、大変すばらしく仕上げているChisakariさんやHiroponさんの写真に比べると、まだまだだなあ。。という感じです。
デュアルバンドフィルターを購入したくなってきました。その場合、ドロワーも購入して簡単に交換できるようにするため48mmサイズにするべきか、安い2インチサイズにするべきか。。それとも、フィルター購入は待ってあと2時間分ぐらい追加してみるか。。悩みは続きます。
最後にBXTの前後のL画像を掲載しておきます。設定値はデフォルトです。