楽しい記憶

天体写真や花鳥風月の写真など

月齢16.4の全体写真

1か月以上前の8/4に撮影した月面写真の記録です。口径7cm,焦点距離420mmで、しかもマイクロフォーサーズCMOSセンサーという、月面や惑星を撮影するにはあまりにも不利な構成ですが、それでもどのぐらいの写真になるか試してみたいわけです。CMOSカメラで月面全体を撮影するのは3回目なんですが、だんだん良くなって今回が最も鋭い写真になった気がします。

下記がその写真です。

月齢16.4

<諸元>

●機材:
ASI294MCPro , BLANCA-70EDT+KASAI 0.8x屈折用レデューサーII ,
IRCut&CBPフィルター , AM5赤道儀
●支援ソフトウェア:
 SharpCapによる動画撮影
●撮影地:神奈川県茅ヶ崎市自宅ベランダ
●撮影日:2023/8/4(金)
●撮影条件:Gain120 , センサー温度 -5℃ , 露光時間  2ms/1Frame
●編集:
Registax6:連続動画撮影・132フレームスタック・Wavelet編集
PaintShopPro7.04:
 トリミング(フルサイズ換算焦点距離2316mm相当)・コントラスト調整等

前々回は1フレーム5ms露光してチコクレーターが白飛びし、前回は1フレーム0.5ms露光して、左側クレーター部分が黒つぶれしました。今回は2msの露光時間です。チコクレーター周囲も白飛びせず、欠けて来ている右側のクレーター部分の描写もちょうど良く表現できています。

網状星雲を撮った後だったので0.8xレデューサーが装着されており、焦点距離は336mmに短縮されていますが、クレーターの拡大写真では無いのでそのまま撮りました。思ったより良く仕上がったので記録しておくことにしました。スタックしたフレーム数が132と、前回より2倍以上多いのも良かったのだと思います。下記はスタック直後とWavelet処理後の部分拡大画像です。

 

スタック直後

↓↓↓↓

Wavelet処理等後


惑星・月面の拡大写真を突き詰めていくには、ざっくり言ってしまえば、集光力を上げるための大口径化、倍率を上げるための長焦点化が必要です。最近では小口径望遠鏡を使い、バローレンズを使用して焦点距離を伸ばして、画像処理で鋭い写真に仕上げている方も多いようです。

バローレンズについては、調査検討中です。