楽しい記憶

天体写真や花鳥風月の写真など

QBP写真を疑似AOO処理したソウル星雲

還暦を迎え、今後は開発業務の支援がメインになるという人事からの説明を受けたものの、業務内容は今のところ全く変わらず。。収入だけが。。

それでもリフレッシュ休暇を5日間今月中に取得できるので、明日から11/26まで休日に突入です!仕事の電話には極力出ないと決意していますが、多分そうもいかないでしょう。。でも気分的にはかなりリフレッシュできる予感がありますが、月の勢力が強まって来るのでDSO撮影できるかどうか。。

ここからは、PixInsightの画像編集ネタです。

昨日の記事で、写真の最後に実施したピンク色に寄せる処理をしないでも、HII領域が自然なピンク色になるかもしれないと期待して、QBPで11/13に撮影したソウル星雲を疑似AOO処理してみました。

PixmathによるhαとOIII画像生成用の式は、丹羽さんの記事を参考にというか、そのまま使わせていただいています。

下記は、ムラを除去するABEだけ行ったソウル星雲です。STFでリンクストレッチ表示しています。

WBPP-ABEを実施した画像

リニア段階にしては赤がきつい印象です。

この画像にSPCCを行った画像が下記です。STFでリンクストレッチ表示しています。この後、処理を継続して仕上げたのが昨日の写真です。

WBPP-ABE実施後SPCCを実施した画像

少し黄色が入った感じがします。

そして最後が、SPCCの代わりに疑似AOO処理を行った画像です。

WBPP-ABE実施後疑似AOO処理を実施した画像

目論見通り、HII領域が自然なピンク色に寄っています。ここから処理を継続すれば完成と思いきや、Starnet2で分離した星画像にBXTをかけて(過程でSTF→HistgramTransformationによるリンクストレッチ実施)、ColorSaturationで彩度アップしてみると、明らかに星の色がことごとく赤くなってしまっています(下図)。

AOO後Starnet2で分離した星画像:BXT,CS実施

そして、AOOでは無くてSPCCを実施後Starnet2で分離して、BXTとColorSaturationを実施した星画像が下図

SPCC後Starnet2で分離した星画像:BXT,CS実施

QBPを使った場合、AOOを実施した後Starnet2で分離した星画像は、星の色がおかしくなることがわかりました(AOOによる影響かStarnet2による影響かは調査してないのでわかりません)。

なので星画像は、SPCCを行ってから分離した星画像の方を使用することにしました。こうして完成させたのが下記の写真です。

疑似AOO処理後分離した星雲画像とSPCC後分離した星画像を合成したソウル星雲

昨日アップしたソウル星雲写真と比べてみてください。

webkoza.hatenablog.com

昨日の写真は、星雲がピンクというより紫色に近くなってましたが、今回は少しピンク色に寄った赤という感じでしょうか。もう少しピンク色に寄せたいのですが、毎回マニュアルでCurv補正するのも面倒なので、今後QBPを使った散光星雲写真はこのフローで行きたいと思います。