せっかくのふたご座流星群ですが、昨日一昨日と雲が多く今日は強風。。しかも今、我家の真向かいの家はクリスマス電飾によりチカチカ大変にぎやかで、庭先での天体撮影はとてもできません。夕方から点灯するようですが、お母さんといっしょの子供が「見て!サンタさん!」と喜んでいるのを聞けば、もちろん「消してー」なんて思いません!。。
そこで再編集した画像を使って記事を書きます。なんか最近暇さえあればPCで画像編集。。仕事ではここ1-2年ソフトウェア開発の仕事ばかりやっているので、家では趣味だったはずのプログラミングをやる気も起きず、デスクトップPCはテレワークの道具に成り下がっていたのですが、PixInsightを導入してからは天体画像編集の道具となっています。それと庭先撮影の時の制御PCとしても活躍はしています。
趣味でサーバーいじりやプログラミングをやっていた時はMovableTypeのプラグインを作ってみたり、遠隔で対局できる将棋サービスなんか作って喜んでいました。
DEN将棋EXについて - ウェブ制作・プログラミングの情報サイト : Webkoza.com
それにしても天体写真はストレージ容量を食いますね。天体写真を始めてからまだ1年にもかかわらず既にSSD2TB分を使い果たし、4TBのSSDに突入しています。月とかの動画撮ったらすごい事になります。みなさんどうしてるんでしょう?
前置きはこれぐらいにして、ここからは「過去の写真の再編集まとめ」みたいな記事です。最初のコーン星雲は、L-eXtremeフィルター、他は全てQBPIIIフィルターを使った撮影です。
再編集したコーン星雲
まずは先日のコーン星雲。「編集はこれが限界」と書いてしまってから何なのですが、全体的にノッペリしていたので、少し星雲の色コントラストを向上させました。さらに、ChannelExtractionにより分解したGとB成分について、クリスマスツリー星団の若くて青く光る恒星に照らされて散乱された分子雲の部分以外をマスクして、各々の成分をHistgramストレッチ。最後にChannelCombinationでRGB成分を再合成しました。荒い画像なりに、こちらの方がぜんぜん見栄えが良い気がしています。
前回写真
再編集した夏の散光星雲:干潟星雲
そしてここからは夏に撮った写真の再編集です。以前のこれら星雲はまだ星雲と恒星を分離編集することをやっていなかったのと、BXTを使っていなかったので、再編集してみました。まずは干潟星雲。
この星雲写真はずいぶん良くなりました。スカイメモSWを使って撮影した最後のDSO写真です。明るい星雲なのでS/Nも十分取れており、BXTにより内部構造も尖鋭化し、TGVDenoiseで基本通りにデノイズしたことにより背景とのコントラストも良い感じです。明るい中心部の構造を浮かび上がらせるためにHDRMTもかけています。
下記が以前の写真です。
再編集した夏の散光星雲:三裂星雲
次は三裂星雲です。
この写真は、星雲と恒星を分離して各々編集した効果が良く出ました。特に恒星の色を鮮やかにでき、前より美しくなったと思います。
下記が以前の写真です。
再編集した夏の散光星雲:イーグル星雲
そしてイーグル星雲。
羽を広げたワシがよりダイナミックになった気がします。また細部構造もより浮き出ました。下記が以前の写真です。
再編集した夏の散光星雲:オメガ星雲
次はオメガ星雲。
なんとかオメガ(Ω)の頭がつながらないかと頑張ったのですが、無理でした。でもかなり淡い部分まで炙り出せたと思います。
以前の写真は、前回のイーグル星雲の記事に載っています。以前の記事では、QBPを使うと赤くて明るい恒星の周りに赤ハロ状のにじみが出ると書きましたが、今回の編集ではほとんど出ていません。やはり強調処理の過程で星の回りに赤く色がついてしまっていたのだと思います。再編集では恒星を分離して編集しているのでこれが起きにくくなったのだと思っています。
再編集した夏の散光星雲:猫足星雲
次は猫足星雲
彼岸花星雲とともに南天低いこの天体はなかなか淡い部分をあぶり出すのが大変なのですが、北から西に流れている淡い部分を以前よりあぶり出す事ができました。各肉球の細部構造も良く出ています。
下記が以前の写真。今回トリミングによる拡大率を上げています。
再編集した夏の散光星雲:彼岸花星雲
そして最後は彼岸花星雲。猫足星雲より南に低く淡い天体です。
淡い広がりを増やすことはできませんでしたが、内部の細部構造はより浮かびあがらせることが出来ました。以前の写真は、猫足星雲の記事に有ります。今回トリミングによる拡大率を上げています。